千利休については、「朝顔の茶会」という逸話が残っている(『茶話指月集』)
あるとき秀吉は利休の露地に朝顔が咲き乱れているという噂を耳にする。そこで利休の茶会に訪ねてみると、露地には一輪の朝顔もない。戸惑って茶室に上がると、床には見事な一輪の朝顔が。
ずっとこの「朝顔」は桔梗のことだと思っていた。昔は朝顔といえば桔梗のことだと習ったような気がしたから。でもそれは万葉の頃のことらしい。利休の頃は「朝顔」はやっぱり朝顔のことのようだ。表千家のホームページでも「朝顔」と書いてあるし。
この逸話は「利休はすごい」という文脈で語られるのだが、私はあまり好きじゃない。利休は露地に咲く朝顔を残らず引っこ抜いた(摘み取った)らしい。一輪の床の朝顔を引き立てるためなら他の朝顔は犠牲になってもいい、という思考には馴染めない。露地の朝顔だって人に見てもらいたかっただろうに。
『茶話指月集』(さわしげつしゅう)について。
藤村庸軒から聞いた話を久須美疎安がまとめた言行録。二人とも千宗旦の弟子で、宗旦四天王のひとり。
2012年7月14日土曜日
2012年6月26日火曜日
犬君(いぬき)
「雀の子を犬君が逃がしつる。伏籠のうちに籠めたりつるものを」とて、いと口惜しと思へり。
源氏物語の「若紫」の有名な一節です。
M「『いぬき』って知ってる?」
私「あれだろ、紫式部に出てくる犬」
M「違うよ、人だよ」
私「えっ?」
源氏物語を読み返してみると確かに人。若き紫の上のお付きの女の子ですね。前後を読めば人だということはわかりそうなものなのに、お恥ずかしい。
大いなる勘違い。
それも十年以上もの長い間。
源氏物語の「若紫」の有名な一節です。
M「『いぬき』って知ってる?」
私「あれだろ、紫式部に出てくる犬」
M「違うよ、人だよ」
私「えっ?」
源氏物語を読み返してみると確かに人。若き紫の上のお付きの女の子ですね。前後を読めば人だということはわかりそうなものなのに、お恥ずかしい。
大いなる勘違い。
それも十年以上もの長い間。
2012年1月27日金曜日
Mardi Gras
"C'mon take me to the Mardi Gras"
好きな歌『Take Me to the Mardi Gras』の初めのフレーズ。Paul Simonの曲で、『There Goes Rhymin' Simon』(邦名『ひとりごと』)に入っている。
「Mardi Gras(マルディグラ)」はカーニバル(carnaval、謝肉祭)の最終日で、灰の水曜日(mercredi des Cendres)の前日(四旬節に入る前日ともいえるけど)。そのまま直訳で「太った火曜日(Fat Tuesday)」とも呼ばれる。grasはフォアグラ(foie gras)のgrasですね。
だからMardi Grasは世界中の至るところで行われるわけだけれど、Paulが歌っていたのはNew Orleans Mardi Gras。一番有名なMardi Grasですね。かつてはちょっとエッチな風習もあったけど、今では規制が厳しくて変なことはしないみたい。
好きな歌『Take Me to the Mardi Gras』の初めのフレーズ。Paul Simonの曲で、『There Goes Rhymin' Simon』(邦名『ひとりごと』)に入っている。
「Mardi Gras(マルディグラ)」はカーニバル(carnaval、謝肉祭)の最終日で、灰の水曜日(mercredi des Cendres)の前日(四旬節に入る前日ともいえるけど)。そのまま直訳で「太った火曜日(Fat Tuesday)」とも呼ばれる。grasはフォアグラ(foie gras)のgrasですね。
だからMardi Grasは世界中の至るところで行われるわけだけれど、Paulが歌っていたのはNew Orleans Mardi Gras。一番有名なMardi Grasですね。かつてはちょっとエッチな風習もあったけど、今では規制が厳しくて変なことはしないみたい。
2012年1月6日金曜日
Bouville
ブーヴィル。サルトル(Jean-Paul Sartre)による小説『嘔吐(La nausée)』の主人公ロカンタンが滞在していた、フランスの架空の港町。ル・アーブル(Le Havre)が主要なモデルだと言われている。Bouvilleという名前がboue(泥)ville(町)、あるいはbout(果ての)ville(町)を連想させるとも指摘されている。
退廃的な雰囲気が漂っていて、あまり明るい町だとは思われない。ロカンタンの目を通したブーヴィルしか知らないせいであるが。
退廃的な雰囲気が漂っていて、あまり明るい町だとは思われない。ロカンタンの目を通したブーヴィルしか知らないせいであるが。
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