2012年6月26日火曜日

犬君(いぬき)

「雀の子を犬君が逃がしつる。伏籠のうちに籠めたりつるものを」とて、いと口惜しと思へり。

源氏物語の「若紫」の有名な一節です。

M「『いぬき』って知ってる?」
私「あれだろ、紫式部に出てくる犬」
M「違うよ、人だよ」
私「えっ?」

源氏物語を読み返してみると確かに人。若き紫の上のお付きの女の子ですね。前後を読めば人だということはわかりそうなものなのに、お恥ずかしい。
大いなる勘違い。
それも十年以上もの長い間。

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