2015年2月10日火曜日

期待しないという行き方

これまで多くの悲しみや怒りを経験してきた。
この二つの感情は精神的につらい。

でも、年を経るうちに少しずつそれらを経験する頻度が減ってきた。
うまくやり過ごすようになったのか、
それともそれらが意識にのぼらないようになったのか。

考えてみると、
いろんなことに期待しないようになってきたような気がする。
家族でも友達でも仕事でも(病気でも) 、
こうあってほしいと思わなくなってきた。
あるがままの状態を受け入れるようになってきた。

もしかすると、いい方向性ではないのかもしれない。
向上心とかそういうものを捨て去ることなのかもしれないし。
でもその反面、悲しみや怒りからは遠くなる。
そもそもなんの期待もしていないのだから、
相手がどういう行動を取っても、どうでもよくなる。

ちょっと嘘を書いたかもしれない。
上で書いたことは、
自分が相手に何か働きかけて、相手が応答してきたときのことだ。
自分が何も仕掛けていないのに相手から攻撃を仕掛けてきたら、
やっぱり悲しいし怒りの感情もわいてくる。


期待しないことで悲しみや怒りと別れられるというのは、
場合によりけりなのかもしれない。

ただ、私はそういう行き方をすることが多くなってきた。
ただそれだけのこと。

あくまで行き方であって、生き方ではない。